【聞き手】 さて、これまで便利屋さんの裏表(笑)の話を聞かせていただきましたが、私たちがこんな時に、便利屋さんを使えばトクだよ、とか、そんな例はありますか?
【ポッポ】 やはり、遠方からの依頼が一番でしょうかねえ。
【聞き手】 先ほどもあった、買い物代行ですか?
【ポッポ】 ええ、買い物代行もいい便利屋の使い方ですが、他にも沢山、遠方からの依頼があるんですよ。
【聞き手】 例えば?
【ポッポ】 これは、毎月やらせてもらってるんですが、市内の会議場で毎月1回、講習会があるんですけど、人数は100人位で、その講習会が終わった人にチラシをまく仕事です。チラシの内容は「講習終了時のテストの回答集」です。チラシをまく時間は30分。もちろんチラシは100枚だけ。これを依頼してきた会社は福岡県なんですよ。たった30分、チラシをまくために新幹線往復していたら、格安切符でも往復25,000円ですよ。ところがウチの様な地元の便利屋に頼めば、何と!
【聞き手】 何と!いくらで請けおってるんですか?
【ポッポ】 内緒です。(笑)でも、その辺で朝から夜までチラシをまく金額とほぼ変わらないぐらいの額をいただいてます。
【聞き手】 そりゃそうでしょうねえ、25,000円と社員さんの人件費を考えたら便利屋さんに頼む方が安いに決まってますもんねえ。なるほど......。ほかに便利屋さんのうまい活用方法はありますか?
【ポッポ】 遠方からの安否確認も多いですね。東京に住む息子さんから神戸の実家のお母さんとの連絡が取れない、見に行ってくれ、そんな感じの用事ですね。
【聞き手】 なるほど。これも新幹線なら大変な額になりますもんね。
【ポッポ】 それに、リアルタイムですしね。電話をいただいて市内ならまず30分以内で行けるじゃないですか。東京から来ようと思えばどれだけ時間がかかるか。
【聞き手】 安否確認があるとすれば、浮気の調査などの依頼もあるわけですか?
【ポッポ】 ありますけど、すべて断ってます。尾行や聞き込みなどは探偵の仕事なので、ウチでは安否確認までにしています。
【聞き手】 残念。そのあたりの話を聞きたかったのに(笑)
便利屋インタビュー
1.依頼者と便利屋の架け橋に
2.便利屋になった理由は「怖いもの見たさ」
3.便利屋が全部出来るわけはない
4.便利屋の仕事はどれも楽しい
5.本当は便利屋なんていらない
6.依頼者は一人暮らしの女性が多い
7.意外に少ない大工仕事
8.遠方から依頼して得する便利屋活用法
9.入り口よければ出口よし
10.一生付き合えるのが便利屋