便利屋に対する「何だかよく分からなくて怖いイメージ」の他に、もうひとつ良くある誤解は、「便利屋は何でも屋だから、なんでも出来る」というものです。
・本当にどんな依頼も断らないの?人としてやってはいけないこともあるでしょ?
・便利屋が何でも出来るのなら、専門業者なんでいらないじゃない?おかしいよ
・ひとりの人間が何でも出来るなんて、ありえないでしょ
確かにそうです。便利屋は皆がスーパーマンではありません。
ではどうして便利屋は「なんでもできる、なんでもやる、何でも屋」と誤解されてしまうのでしょうか?
その答えは、『便利屋がどんな仕事をするか決めるのは、依頼者だから』です。
詳しく説明しましょう。
専門業者は、その業者がサービス内容を固定で決めています。例えばハウスクリーニングだったり、庭の剪定だったり、畳の張替えだったり、といった具合です。
仕事の内容は業者側が決めて、その作業をします。
しかし便利屋は、仕事内容を依頼者が決めます。
「部屋の片付けをしてくれませんか?」
「溜まってしまったゴミの引き取り処分をお願いできますか?」
「草むしりはいくらですか?」
「チケットの整理券を取ってきてもらえますか?」
「通販で買った食器棚の組立をしてくれませんか?」
などなど。
便利屋の作業内容は、依頼者によってそれぞれで、何になるか便利屋側が決めることはできません。
だからどうしても、『暮らしや住まいの事なら、何でもご相談ください』となってしまいます。
何でも相談できる → だから「何でも屋」ですね。
だからといって、便利屋ひとりで、全ての専門業者並みの仕事が完璧に出来るわけは決してありません。
例えば、裁判の弁護や資産運用の相談を便利屋にしても出来ません。
ショベルカーが必要な依頼を、それを持っていない便利屋に相談しても出来ません。
スマホアプリを作ってもらおうと思っても、便利屋には出来ないでしょう。
相談を受けた内容で、出来ないことは出来ないと回答するし、別の業者や専門の職人を紹介してくれることもあります。
ただ、便利屋のスタンスとしては、「お困りごとは何でも相談してください。自分が出来ることでお役に立てることなら何でもやります」というスタンスです。
そのような意味での、何でも屋なのです。
目次
1.便利屋とは?
1−1.便利屋ってどんなイメージ?
1−2.便利屋によくある誤解 「本当に何でもできるの?」
1−3.こんなとき便利屋に頼むと便利
1−4.便利屋に頼んではいけないこと
2.便利屋のサービスと料金体系は?
2−1.便利屋のサービスはなぜ分かりにくい?
2−2.便利屋の料金はなぜ高い?
2−2−1.追加料金や別途費用について
2−3.専門業者との違い
2−4.悪徳業者は多い?
3.どの便利屋に依頼したらいいの?
3−1.便利屋の選び方
3−1−1.不用品回収やゴミ処分
3−1−2.片付けや掃除・家事代行
3−1−3.草刈り・庭仕事・雪掻き
3−1−4.引越し・運搬
3−1−5.ハウスメンテナンス・修理
3−1−6.代行・軽作業
3−1−7.害虫駆除・蜂の巣撤去
3−1−8.遠方からの依頼
3−1−9.ゴミ屋敷の片付け・汚部屋の清掃
3−1−10.遺品整理
3−2.問い合わせ時の注意事項
3−3.見積もり時の注意事項
3−4.作業時の注意事項
3−5.支払い時の注意事項
4.もしも事故やトラブルに遭ったら?
5.便利屋と上手に付き合っていく方法
6.まとめ