現役便利屋が語る「便利屋あれやこれや」シリーズ。遠方からの買い物代行で、便利屋に似合わない可愛いものグッズの代理購入。かなり恥ずかしいですが、一期一会の嬉しい仕事です。
カワイイグッズ購入
インターネットが普及して多くの商品がネット通販で買えるようになっても、いまだかたくなにショップに来ないと販売しないお店が多くあります。
ここ、神戸はオシャレなショップが多いこともあって、ブランド力を下げないためにも店舗のみの販売を続けている所が多くあります。
そんなお店にお買い物をしてきて、と、買い物代行の依頼もとても多いです。
ただ、依頼のほとんどが「女性」
それも地方の若い女性。
したがって、買い物代行に行くショップは「キャピキャピ」の所が多いのです。
依頼のほとんどはメール。
文体からして、すぐに若い女性の依頼だと分かります。
現金先払いなので何度かやり取りをして、ちゃんと契約書を交わすのですが、中にはそんなものメンドウだからいらないと書いてくる人も。
でも、無理やり契約書は送りつけます。
正直言って、仕事とは言え「キャピキャピ」のショップにおっさんが買いに行くのはムチャクチャ恥ずかしいです。
(今でも慣れていません)
帽子をかぶってサングラスをして、どこかの有名人みたいな格好をして「キャピキャピ」のショップに「お取り置き」の商品をもらって配送するのですが、その間の格好悪さは尋常ではありません。
そして、何とか無事に商品を受け取ったら、その場では送らないで事務所に持って帰って帰ります。
一言、お礼の手紙を添えるためです。
そのお礼と言っても大したものじゃありません。
「○○様、ありがとうごさいます。これからもよろしくお願いいたします」程度。
もちろん、多分、二度と彼女からの依頼はないでしょう。
でも、身も知らぬ便利屋にお金を振り込んでドキドキして、そして楽しみの商品が届くのをワクワクして待っている、そんな遠い地方の人のことを考えると、せめてお礼状ぐらいは入れなくてはと思うからです。
そして、届いた後、100パーセントのお返しメールが返って来ます。
「ありがとうございました。これからも何かあればよろしくお願いします」
多分、もうリピートはないと思うのですが、こんなメールを見た時に、依頼者の笑顔が僕には見えるのです。