大掛かりなリフォームを便利屋に依頼することは少ないと思いますが、「手すりを取り付けるだけ」「ここの段差を無くしたいだけ」「衛生アンテナを取り付けて壁から通す」など、ほんのちょっとした住まいの小さな修繕は、便利屋のほうが依頼しやすいメリットもあります。
マンションのメンテナンスや小さな修繕、プチリフォーム
便利屋の中にはお客様の依頼に応じて、一軒家やマンション・アパートなどのハウスメンテナンスやちょっとした修繕、大掛かりではないプチリフォームなどの作業も可能なところがあります。前職で工務店や建築関係、電気工事屋、住まい関連の職人といった方や、兼業しながらの便利屋も多く、業者とのお付き合いも豊富だからです。
中には、工務店の別部門として、住まいの総合サポートやライフサポートといった便利屋的な仕事をしている所もあるようです。
さすがに大掛かりなリフォームは専門業者に依頼したほうが良いですが、ちょっとした手すりを取り付けるとか段差をなくす、玄関に大きな鏡を取り付ける、衛星アンテナやドアホンを取り付ける、防犯対策をするなど、ちょっとしたハウスメンテナンスやプチリフォームなら便利屋のほうが頼みやすい面もあると思います。
また、プチリフォームと一緒に、部屋の雰囲気を変えるための模様替えや、ついでに家中をピカピカにハウスクリーニングしたいといった要望があれば、不用品回収やゴミ処理、掃除、ハウスクリーニング、家具の移動や組み立てなどは、便利屋の主業務ですので、まとめて依頼すればリーズナブルです。
マンションにお住まいの場合、経年変化による設備や内装の劣化、お子様の成長や家族構成の変化による収納不足の解消や間取り変更などが必要になることも多いと思います。
プチリフォーム程度であれば問題にならないかもしれませんが、本格的なリフォームの注意点として、参考までにいくつか挙げておきます。
まず、"そのマンションがリフォームできるかどうかをちゃんと確認してから業者に相談する"という手順を踏みましょう。マンションは共用部分も多く、防火や避難、給排水のために勝手に改造できない部分(特にエクステリアやバスやキッチンなど)も多いものです。さらに建物の構造上、間取りが変更できない場合もあります(壁式構造の建物の場合)。詳細については"管理規約"や"使用細則"の確認、そのマンションの管理会社や管理組合に問い合わせてみるのがいいでしょう。また建物の構造や給・配水管などは事前に業者や専門家に確認してもらいましょう。
意外と見落としがちで気をつけたいのが"隣近所への配慮"です。工事中の騒音やゴミがクレームやトラブルの元となって不仲になってしまえば、リフォームが終わっても"居心地の悪い住まい"になってしまいます。両隣はもちろん、階下や階上の方への挨拶も欠かさずに。